同志社大学 文学部/文学研究科

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学部長からのメッセージ

新先生
  校祖新島襄は、1864年に国禁を犯して函館から脱国し、約1年を経て、ボストンに入港いたしました。新島は、1874年に帰国し、1875年11月29日に、同志社英学校を開校いたしました。同志社大学文学部の起源は、この同志社英学校の創設にあります。すでにキリスト者であった新島の狙いは、キリスト教主義学校の設立にありました。キリスト教主義は、わたくしたちが集う現代の同志社大学の教育を支える重要な柱の一つになっています。
  とはいえ、同志社大学のキリスト教主義は、キリスト教に帰依することを本旨としているわけではありません。新島は、こう述べています。「学生若し基督教を以てその精神を錬磨せんと欲せば、これを信ずるも可なり。若し又、該教を嫌忌し神儒仏若しくは自己の能力を以てその心術を鍛錬せんと欲せば、各自の信仰に随いてこれをなすも亦自由なり。」キリスト教の教えに従ってみずからの心を磨きたいと思えば、キリスト教の信仰を持つこともできます。それと同時に、キリスト教を避けて、神道、儒教、仏教、それらの説くところに依って、みずからを洗練させていきたいのであれば、新島は、その思いをけっして否定しません。あるいは、自己の力を信じることもできます。このように、新島は、同志社大学の徳育の礎にキリスト教的な考えかたを据えましたけれども、わたくしたちにそれを強要せず、みずからの信仰と信念で以てみずからを鍛えあげていくように、わたくしたちを促しています。同志社大学文学部では、このように新島が求めた自由な学びを大切にしています。
  こうした新島の思いの背景には、勉学を志す学生たちにたいする思いがあります。ほかのひとに不信感を持っていれば、わたくしたちは、そのひとが自由に振るまうのを認めはしないでしょう。わたくしたちは、相手を信用しているからこそ、相手の自由に委ねられるのです。新島は、つぎのようなことばも残しています。「それ日本明治維新の功業は実に青年書生の手にありしなり。」新島に従えば、明治維新は、当時の若者の力に依って起こりました。もちろん、新島もそのひとりです。ここには、若い力にたいする、新島の篤い信頼があります。新島と同じく、同志社大学文学部は、文学部に集う若き魂に将来を託したいと思っております。ぜひ文学部で自由に学んでください。

文学部長  新 茂之