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人材養成、ディプロマ・ポリシーおよびカリキュラム・ポリシー

前期課程

後期課程

前期課程

哲学専攻

<人材養成目的>
哲学専攻博士課程(前期)は、西洋哲学及び倫理学をはじめ、広く宗教から現代思想、現代文化、世界と人間をめぐる現代の諸問題について、語学力、読解力、概念把握力、問題分析力の徹底的な研鑽をとおして、古典研究の基礎的資質と思想文化全般にわたる知識と洞察力、さらに発展的に新たな問題を主題化できる構想力を身につけて、研究者、専門的職業人として研究機関をはじめ広く高度知識社会に活躍する人物を養成することを目的とする。

<ディプロマ・ポリシー>
下記の資質・能力を備えた学生に修士(哲学)の学位を授与する。

  • 哲学・倫理学の高度な専門的知識を中心として、思想、宗教、文化について深い理解と教養をもとに、流動的な社会に対して、鋭い批判的洞察をもち、柔軟で適切な対応ができる(知識・技能)。
  • 根本的思索の訓練をとおして、高度知識社会のなかで新たに問うべき課題を構想し、的確な判断と明晰な表現によって、変遷の激しい社会に対して問題を提起できる(思考力・判断力・表現力)。
  • 古典の精確な読解によって、深い人間理解とモラル、さらに、公共性と先見性を身につけられる(主体性・多様性・協働性)。

<カリキュラム・ポリシー>
ディプロマ・ポリシーでの資質・能力を備えるために、下記のカリキュラムを設ける。
カリキュラム編成・運営方針

  • 哲学専攻は、そのディプロマ・ポリシーに従って、甲類科目と乙類科目からなるカリキュラムを編成し、修了に30単位以上の履修を課して、哲学・倫理学の高度な専門的知識と鋭い批判的洞察力とを修練できるようにしている。
  • 甲類科目には、哲学専攻の基幹科目である、理論哲学、実践哲学、現代哲学を配置している。その履修をとおして、哲学の根本的な問題にどのように挑むのか、その態度を専門性という見地から培う。甲類科目には哲学史関連の科目もあり、通時的な視点から哲学の諸問題を見つめる力の涵養にも力点を置いている。乙類科目では、視野を広げて、歴史、社会、倫理、宗教、教育といった領域の諸課題を、甲類科目で養う哲学的視座から発展的に考察する。甲類科目と同じように、乙類科目にも、哲学史的視野を身に付けるための科目を置いている。
    各科目群で養成する学力
  • 甲類科目と乙類科目には、講義科目の特講と演習科目の演習がある。特講では、哲学と倫理学の根本的な問題を巡って、知識と研究の高い専門性に触れる。演習では、それを踏まえたうえで、能動的で積極的な参加をとおして、各科目が照準を定めている主題の批判的な洞察に磨きをかけていく(知識・技能)。
  • 哲学では、古典的な文献の精緻な理解は避けられない。甲類科目と乙類科目にある哲学史及び思想史に関連する科目は、そこに狙いを定めている。古典は、現代に通じるものの見方と考え方、ならびに、深い人間理解の範型を提示している。こうした科目をとおして、哲学の礎である古典の丹念な研究を進めていく。その中で、人間のあり方を現代の社会のなかで問うていく(主体性・多様性・協働性)。
    前期課程生は、みずからの関心と興味に基づいて、甲類科目と乙類科目の中から、履修する科目を選択する。その学びは、どのような科目であっても、前期課程生がみずから選んだ研究の主題の専門性を高めることに繋がっている。それは、同時に、哲学的な問題を論理的な分析によって徹底的に考究していく力を育む訓練にもなっている(思考力・判断力・表現力)。
  • 教育課程のこうした考え方のもとで、総合演習2単位を必修にし、基幹科目である甲類科目から講義4科目と演習4科目で12単位、展開科目である乙類科目をも含めて16単位以上を履修条件とする。この条件により、時代ごとの哲学史的知識と分野ごとの主題的知識とを組み合わせて、総合的で高度な専門的知識をもてるように啓発する(知識・技能)。
  • 総合演習のねらいは、在籍する前期課程生の研究発表への質疑応答を通じて、状況に応じて的確に判断できる力と、明晰な表現によって問題を主題化できる力とを修得させるところにある(思考力・判断力・表現力)。
  • 指導の必要に応じて他研究科、他専攻の科目の履修を認可し、思想、宗教、文化について、教養を深められるようにしている(知識・技能)。このように多様性も担保した専門的な学びをとおして、深い人間理解に裏打ちされた公共性と先見性を育む(主体性・多様性・協働性)。
  • 前期課程の教育課程には「論文」として修士論文の制作を配置している。修士論文の提出がなければ、修士(哲学)の学位を取得できないことは、言うまでもない。2年間の学びの集大成が修士論文である。そこでは、主題に関連する知識の専門性とそれに関する考察の深さ、主題に対する多面的な考え方、現代を見つめるまなざしと論究の現代性を問う。

カリキュラムマップ(哲学専攻)

英文学・英語学専攻

<人材養成目的>
英文学・英語学専攻博士課程(前期)は、同志社英学校以来の伝統と現代のグローバリズムに基づき、英米文学と英語学・英語教育、およびこれらの関連分野における深い専門知識、鋭い分析・論理的判断能力と高度な英語運用能力を備えた人物の養成を目的としている。グローバル社会に通用する専門知識、高度な実践的英語運用能力、学術的および学際的思考力・表現力・判断力を身につけ、国内外の後期課程に進学し、将来高等教育機関において研究・教育に深く携われる人物や、中等教育機関の教育を担う広範な視野と実践的な能力を備えた英語教員、そして英語を媒介として文化形成や伝達事業に参画できる人物を養成することを目的とする。

英文学・英語学専攻(前期課程)修士(英文学)

<ディプロマ・ポリシー>
下記の資質・能力を備えた学生に修士(英文学)の学位を授与する。

  • 英米および英語圏の文学とこれらの関連分野において深い学術的知見に基づき、広範で専門性が高い知識を得ることができる(知識・技能)。
  • 専門分野において客観的に調査する技能を備え、グローバル社会において必要不可欠な高度な英語運用能力を習得し、それを有効に活用できる(知識・技能)。
  • グローバル社会において、文学やそれに関連する分野の分析を通じて、国際的課題を積極的に発見し、学術的考察を重ね、適切な解決方法や理論を判断できる(思考力・判断力・表現力)。
  • 課題解決方法や理論を、国内外における学術会議等において、精緻な英語表現により、論理的に提示できる(思考力・判断力・表現力)。
  • グローバル社会において、文学や文化の多様性を尊重し理解を深め、さらに学術的に諸問題に対して主体的に取り組み、他者との協調により解決することができる(主体性・多様性・協働性)。

<カリキュラム・ポリシー>
ディプロマ・ポリシーでの資質・能力を備えるために、下記のカリキュラムを設ける。

カリキュラム編成・運営方針
  • 英米文学研究において、グローバル社会の多様性や学術的に深い知識、客観的に調査する技術、および高度な英語表現能力が備わる人物を養成するために、基本的な専門知識と分析能力を養う甲類科目と、個別分野に対する知識の深化とその応用能力を養う乙類科目、および論文によって構成され、専門性を段階的に履修するカリキュラムを設置する。
  • 甲類科目からは12単位、甲類(甲類として挙げた科目は除く)・乙類を合わせて18単位以上を履修し、合計30単位以上を履修し、「論文」を登録し、必要な研究指導を通算1年以上受け、修士論文を提出し、合格することを求める。
  • 各科目群で養成する学力
  • 甲類科目は、英米文学の領域における専門的知識を身につけ、研究対象に対する鋭い分析や批判を行える能力を身につけることを目標とする。乙類科目は、英米文学の領域における個別分野に対する理解を深めることを目標とする。乙類科目より1年次に「英語修辞法」を履修し、英語論文作成技能を習得する。また、指導教員の指示により、1年次秋学期に「英米文学演習I」、2年次春学期に「英米文学演習II」を必修することにより、修士論文作成に必要な専門的知識、学術的リサーチ能力、学術的分析能力、高度な英語表現能力を養う。指導教員が必要と認めた時は、乙類科目として、他専攻、他研究の関連科目を履修することができる。その場合、8単位までを課程修了に必要な単位数に含めることができる(知識・技能)。
  • 英米文学に関する甲類科目および乙類科目を通じて、専門領域のテキストと学術論文を精読し、それに基づいた議論を構築し、参考文献として必要な学術論文を選択し、口頭発表とペーパー作成を通じて、思考能力・判断能力・表現能力を養う。その成果として、修士論文を完成させる(思考力・判断力・表現力)。
  • 英米文学に関する甲類科目および乙類科目を通じて、多様な学術的見解を自ら受容・尊重する姿勢を身につけるために、自発的に意見を構築し、他者と意見交換をする少人数制の演習科目を履修する。また、研究のテーマ上、本人が必要と確信し、指導教員が必要と認めた時は、乙類科目として、他専攻、他研究科の関連科目を履修することができる。その場合、8単位までを課程修了に必要な単位数に含めることができる(主体性・多様性・協働性)。

カリキュラムマップ(英文学・英語学専攻(英文学))


英文学・英語学専攻(前期課程)修士(英語学)

<ディプロマ・ポリシー>
下記の資質・能力を備えた学生に修士(英語学)の学位を授与する。

  • 英語学・英語教育とこれらの関連分野において深い学術的知見に基づき、広範で専門性が高い知識を得ることができる(知識・技能)。
  • 専門分野において客観的に調査する技能を備え、グローバル社会において必要不可欠な高度な英語運用能力を習得し、それを有効に活用できる(知識・技能)。
  • グローバル社会において、英語学や英語教育及びそれに関連する分野の分析を通じて、国際的課題を積極的に発見し、学術的考察を重ね、適切な解決方法や理論を判断できる(思考力・判断力・表現力)。
  • 課題解決方法や理論を、国内外における学術会議等において精緻な英語表現により、論理的に提示できる(思考力・判断力・表現力)。
  • グローバル社会において、言語の多様性を尊重し理解を深め、さらに学術的に諸問題に対して主体的に取り組み、他者との協調により解決することができる(主体性・多様性・協働性)。

<カリキュラム・ポリシー>
ディプロマ・ポリシーでの資質・能力を備えるために、下記のカリキュラムを設ける。

カリキュラム編成・運営方針
  • 英語学・英語教育研究において、グローバル社会の多様性や学術的に深い知識、客観的に調査する技術、および高度な英語表現能力が備わる人物を養成するために、基本的な専門知識と分析能力を養う甲類科目と、個別分野に対する知識の深化とその応用能力を養う乙類科目、および論文によって構成され、専門性を段階的に履修するカリキュラムを設置する。甲類科目からは12単位、甲類(甲類として挙げた科目は除く)・乙類を合わせて18単位以上を履修し、合計30単位以上を履修し、「論文」を登録し、必要な研究指導を通算1年以上受け、修士論文を提出し、合格することを求める。
  • 各科目群で養成する学力
  • 甲類科目は、英語学・英語教育の領域における専門的知識を身につけ、研究対象に対する鋭い分析や批判を行える能力を身につけることを目標とする。乙類科目は、英語学・英語教育の領域における個別分野に対する理解を深めることを目標とする。乙類科目より1年次に「英語修辞法」を履修し、英語論文作成技能を習得する。また、指導教員の指示により、1年次秋学期に「英語学演習I」、2年次春学期に「英語学演習II」を必修することにより、修士論作成に必要な専門的知識、学術的リサーチ能力、学術的分析能力、高度な英語表現能力を養う(知識・技能)。
  • 英語学・英語教育に関する甲類科目および乙類科目を通じて、専門領域のテキストと学術論文を精読し、それに基づいた議論を構築し、参考文献として必要な学術論文を選択し、口頭発表とペーパー作成を通じて、思考能力・判断能力・表現能力を養う。その成果として、修士論文を完成させる(思考力・判断力・表現力)。
  • 英語学・英語教育に関する甲類科目および乙類科目を通じて、多様な学術的見解を自ら受容・尊重する姿勢を身につけるために、自発的に意見を構築し、他者と意見交換をする少人数制の演習科目を履修する。また、研究のテーマ上、本人が必要と確信し、指導教員が必要と認めた時は、乙類科目として、他専攻、他研究科の関連科目を履修することができる。その場合、8単位までを課程修了に必要な単位数に含めることができる(主体性・多様性・協働性)。

カリキュラムマップ(英文学・英語学専攻(英語学))

文化史学専攻

<人材養成目的>
文化史学専攻博士課程(前期)は、過去における人間活動のあらゆる領域における事象を対象として、史料の分析にもとづく深い洞察と批判の能力、さらには歴史像を提示する創造的な構想力や豊かな表現力を身につけて、人類の歴史に関するよりよい理解に貢献する研究者・教育者、あるいはかかる資質を応用的に活かして市民社会や国際社会の融和と発展のために活躍する社会人を養成することを目的とする。

<ディプロマ・ポリシー>
下記の資質・能力を備えた学生に修士(文化史学)の学位を授与する。

  • 学術的な歴史研究を一定程度自立的に遂行するのに必要な専門的知識(研究上の主要な概念や方法、およびそれらをめぐる論争に関する知識等)と基幹的能力(外国語や漢文等)を備え、特定の事象に関する史料を客観的に分析してその時代や社会・文化の特質を深く理解できる(知識・技能)。
  • 特定の歴史的事象を深く考察する思考力と、日本と世界の歴史的展開を眺望できる広い視野を持った歴史の見方を身につけ、そこから得た知見が社会において活用されることを目指して研究の発信 に従事することができる(思考力・判断力・表現力)。
  • 現代の日本と世界の形成に寄与した多様な構成要素の歴史的役割を適切に評価し、市民社会・国際社会の調和に資する要素を有する歴史像を主体的に構想することができる(主体性・多様性・協働性)。

<カリキュラム・ポリシー>
ディプロマ・ポリシーでの資質・能力を備えるために、下記のカリキュラムを設ける。

カリキュラム編成・運営方針
  • 学術的な歴史研究を一定程度自立的に遂行できる人物を養成するために、甲類と乙類から構成されるカリキュラムを設置する。
  • 甲類科目では、歴史研究全般に関する知識と技能を(8単位以上)、乙類科目では、特定事象の考察を通じた歴史的思考力と視野の広い歴史観を(乙類科目と合わせて32単位以上)、さらに修士論文では主体的な歴史像の構築方法を学ぶ。
    各科目群で養成する学力
  • 甲類科目のうち総合演習を除く科目は、学術的な歴史研究の遂行に必要な専門的知識を養う(知識・技能)。
  • 乙類科目のうち演習を除く科目は、特定事象の歴史研究のあり様を学ぶことによって、時代や社会の特質を深く理解する能力を養う(知識・技能)。
  • 甲類科目の総合演習は、学生と担当教員の全員の出席のもとで、学生が研究発表を行い、専門的歴史研究にふさわしい論理構成や表現能力の錬磨を行うとともに、出席者間での討議を通じて批判的思考力を培う。乙類科目の演習は、設定された課題について史料の分析にもとづいた構想能力を養う。他専攻・他研究科の歴史関係科目を乙類科目として算入することによって、幅広い視野の歴史観を育成することもできる(思考力・判断力・表現力)。
  • 修士論文は、学生各自が課題を発見し、多様な解釈の意味を咀嚼しながら、学術研究として適切な史料を渉猟・分析し、それにもとづいて時代・社会の歴史像を創造的に提示する(主体性・多様性・協働性)。

カリキュラムマップ(文化史学専攻)

国文学専攻

<人材養成目的>
国文学専攻博士課程(前期)は、古代・中世・近世・近現代の日本文学及び日本語について、作品の実証的研究や理論的研究、国際的視野に基づく比較研究、芸能・演劇等の隣接諸領域を視野に入れた研究、京都という地理的環境を生かした研究などをとおして、日本文化について豊かな専門的知識や知的洞察力を身につけて、中学校・高等学校教育、マスコミ・出版関係、専門の研究等において活躍する人物を養成することを目的とする。

<ディプロマ・ポリシー>
下記の資質・能力を備えた学生に修士(国文学)の学位を授与する。

  • 日本文学・日本語に関する課題の解決方法について、文献の探索や読解のための専門知識や技能を備え、専門的学術研究の立場を広く理解できる(知識・技能)。
  • 日本文学・日本語に関する課題について、専門的学術研究の立場から問題点を探究する知的洞察力を身につけ、課題解決のための会議において意見を効果的に表明できる(思考力・判断力・表現力)。
  • 日本文学・日本語に関する課題を専門的学術研究の立場から主体的に解決するために、他者と広く意見を交わし、多様な視点を養い、協働的に研究できる(主体性・多様性・協働性)。

<カリキュラム・ポリシー>
ディプロマ・ポリシーでの資質・能力を備えるために、下記のカリキュラムを設ける。

カリキュラム編成・運用方針
  • 日本文学・日本語に関する課題を専門知識や知的洞察力を用いて解決することに貢献できる人物を育成するために、自身の研究テーマに係る課題を解決するために必要な学力を養成する甲類科目および研究に必要な幅広い知識・能力を養成する乙類科目によって構成されるカリキュラムを設置する。

  • 各科目群で養成する学力
  • 甲類科目は、日本文学・日本語に関する専門的学術研究に必要とされる文献の探索や読解などの知識・技能に習熟し、それをもとに学術的判断や表現ができることを到達目標として設置する。1年次から2年次にかけて講義形態の授業5科目10単位以上、演習形態の授業5科目10単位以上を履修する(知識・技能、思考力・判断力・表現力)。
  • 甲類科目のうちに総合演習を設置して、主体的に課題を解決する資質と研究に必要な表現力や多様な視点・協働性を養う。受講者は、各自の研究課題を多様な視点を持つ履修生および教員の全員と相互批判しながら進展させることを到達目標とし、上記とは別に1年次から2年次にかけて2科目4単位以上を履修する(思考力・判断力・表現力、主体性・多様性・協働性)。
  • 乙類科目は、研究に必要な幅広い知識・技能や思考力・判断力を養うために、日本文学・日本語の専門領域およびその関連領域に関する科目として設置する。乙類科目においては専門的学術研究に習熟することを到達目標とし、1年次から2年次にかけて講義形式の授業4科目8単位以上を履修する(知識・技能、思考力・判断力・表現力)。
  • 修士論文において、身につけた知識・技能や思考力・表現力を駆使し、日本文学・日本語についての専門的学術研究に貢献する成果をまとめる(知識・技能、思考力・判断力・表現力)。

カリキュラムマップ(国文学専攻)

美学芸術学専攻

<人材養成目的>
美学芸術学専攻博士課程(前期)、修士(美学)は、美学・芸術学・芸術史(美術史)について、西洋・東洋(日本)の美や芸術の本質や原理に関する普遍的なアプローチと芸術諸分野に関わる個別的なアプローチを相互補完的に学ぶことによって、精深な学識、高度な研究能力、柔軟な思考力、鋭敏な分析力、並びに豊かな表現力を身につけて、美術館・博物館の学芸員や文化行政及び民間での文化支援活動に関わる高度専門的職業人を養成することを目的とする。
美学芸術学専攻博士課程(前期)、修士(芸術学)は、美学、芸術学、芸術史(美術史)について、西洋・東洋(日本)の美や芸術について、理論と専門的知識とを相互補完的に学ぶことによって、精深な学識や研究能力を身につけて、美術館・博物館の学芸員や文化行政及び民間での文化支援活動に関わる高度専門的職業人を養成することを目的とする。

美学芸術学専攻(前期課程)修士(美学)

<ディプロマ・ポリシー>
下記の資質・能力を備えた学生に修士(美学)の学位を授与する。

  • 西洋・東洋(日本)の美学に加えて、芸術学、芸術史についての専門的知識を身につけるとともに、その本質や原理に関する普遍的なアプローチの仕方を学ぶことができる(知識・技能)。
  • 多くの情報の中から重要な問題を見出すとともに、多様な視点から柔軟かつ論理的な分析を通じて的確な推論を下し、その成果を平易かつ明晰に表現する研究能力を身につけることができる(思考力・判断力・表現力)。
  • 美学の多様な問題意識や方法論を他の研究者と共有し、自己の主体的な研究に生かすとともに、相互補完的に研鑽することができる(主体性・多様性・協働性)。

<カリキュラム・ポリシー>
ディプロマ・ポリシーでの資質・能力を備えるために、下記のカリキュラムを設ける。

カリキュラム編成・運用方針
  • ディプロマ・ポリシーに基づき、博士課程(前期)では、自らの研究テーマに関する専門知識と研究方法を深化させる科目群で構成される甲類科目と、自らの専門分野を相対化させる科目群で構成される乙類科目によって構成されるカリキュラムを設置する。課程修了には、甲類科目の総合演習および論文指導教員の「特講」「特講演習」を必修としたうえで、甲類および乙類科目から合計18単位以上履修し、修士論文の総合試験に合格しなければならない。

  • 各科目群で養成する学力
  • 甲類科目にある「特講」および「特講演習」を1年次から2年次にかけて8単位以上履修することによって、西洋・東洋(日本)の美や芸術についての専門的知識を身につけるとともに、多様な理論的思考方法に基づく研究能力を身につける(知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体性・多様性)。
  • 甲類科目にある総合演習を履修することによって、美学諸分野の多様な問題意識や方法論を他の研究者と共有し、自己の主体的な研究に生かすとともに、相互補完的に研鑽する(知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体性・多様性・協働性)。
  • 講義中心の乙類科目を履修することによって、よりいっそう多様な専門的知識や思考方法を学ぶ(知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体性・多様性)。
  • 修士論文において、身につけた知識・技能・思考力・判断力・表現力を駆使し、研究成果をまとめる(知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体性・多様性)。

カリキュラムマップ(美学芸術学専攻(美学))

美学芸術学専攻(前期課程)修士(芸術学)

<ディプロマ・ポリシー>
下記の資質・能力を備えた学生に修士(芸術学)の学位を授与する。

  • 西洋・東洋(日本)の芸術学・芸術史に加えて、美学の専門的知識を身につけるとともに、多様な理論的な思考方法を学ぶことができる(知識・技能)。
  • 多くの情報の中から重要な問題を見出すとともに、多様な視点から柔軟かつ論理的な分析を通じて的確な推論を下し、その成果を平易かつ明晰に表現する研究能力を身につけることができる(思考力・判断力・表現力)。
  • 芸術諸分野の多様な問題意識や方法論を他の研究者と共有し、自己の主体的な研究に生かすとともに、相互補完的に研鑽することができる(主体性・多様性・協働性)。

<カリキュラム・ポリシー>
ディプロマ・ポリシーでの資質・能力を備えるために、下記のカリキュラムを設ける。

カリキュラム編成・運用方針
  • ディプロマ・ポリシーに基づき、博士課程(前期)では、自らの研究テーマに関する専門知識と研究方法を深化させる科目群で構成される甲類科目と、自らの専門分野を相対化させる科目群で構成される乙類科目によって構成されるカリキュラムを設置する。課程修了には、甲類科目の総合演習および論文指導教員の「特講」「特講演習」を必修としたうえで、甲類および乙類科目から合計18単位以上履修し、修士論文の総合試験に合格しなければならない。

  • 各科目群で養成する学力
  • 甲類科目にある「特講」および「特講演習」を1年次から2年次にかけて8単位以上履修することによって、西洋・東洋(日本)の美や芸術についての専門的知識を身につけるとともに、多様な理論的思考方法に基づく研究能力を身につける(知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体性・多様性)。
  • 甲類科目にある総合演習を履修することによって、芸術諸分野の多様な問題意識や方法論を他の研究者と共有し、自己の主体的な研究に生かすとともに、相互補完的に研鑽する(知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体性・多様性・協働性)。
  • 講義中心の乙類科目を履修することによって、よりいっそう多様な専門的知識や思考方法を学ぶ(知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体性・多様性)。
  • 修士論文において、身につけた知識・技能・思考力・判断力・表現力を駆使し、研究成果をまとめる(知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体性・多様性)。

カリキュラムマップ(美学芸術学専攻(芸術学))

後期課程

哲学専攻

<人材養成目的>
哲学専攻博士課程(後期)は、思想、宗教、文化という歴史的社会的な背景を踏まえた西洋の伝統的な哲学及び倫理学の根本問題について、古典研究の概念的、解釈的な理解力と自己の主題を精神史に位置づける問題構想力の徹底的な研鑽をとおして、高度な研究の資質、さらに教育者としての指導性を身につけて、専門機関における研究職並びに高度知識社会における教育職で活躍しうる人物を養成することを目的とする。

<ディプロマ・ポリシー>
下記の資質・能力を備えた学生に博士(哲学)の学位を授与する。

  • 哲学及び倫理学で最も求められる研究に必要な幅広い知識を備え、応用的な知識・理解に関する高度な研究と教育ができる(知識・技能)。
  • 原典を読み解き、深く思索する力を研ぎ澄ませ、確かな判断力を養い、研究成果を学際的研究や共同研究において発信交流できる高度な専門性を身につけられる(思考力・判断力・表現力)。
  • つねに研究倫理を遵守し、他者との対話を通じて、多様なものの見方からアクチュアルな問題に主体的に取り組み、自己省察や自己啓発を心がけられる(主体性・多様性・協働性)。

<カリキュラム・ポリシー>
ディプロマ・ポリシーでの資質・能力を備えるために、下記のカリキュラムを設ける。

カリキュラム編成・運営方針
  • 哲学専攻は、大学や諸研究機関で働く、高度な研究と教育の資質をもった人物を養成するために、後期課程生が主指導教員の担当する特殊研究と演習を履修するだけではなく、副指導をはじめ他の教員の科目も積極的に受講するようにカリキュラムを設計している。

  • 各科目群で養成する学力
  • 「哲学および哲学史特殊研究」は指導教員の指示により、いずれか一つを登録し、研究内容はもちろんのこと、それだけに留まらず、問題意識を深く主体的に涵養して、多様性と協働性の観点から研究方法や研究倫理をしっかりと身に付けるために、その指導を必ず受けなければならない(知識・技能、主体性・多様性・協働性)。
  • 個々の研究内容の一層の深化をはかり、学会等での発表や質疑応答の仕方などを学ぶために、コース指導科目のうち、「演習Ⅰ・Ⅱ」から各6単位以上、「哲学総合演習」を4単位以上、合計16単位以上を履修しなければならない。
  • 「演習Ⅰ」と「演習Ⅱ」は、それぞれ、春学期と秋学期に開講される。演習では、後期課程生の問題関心と指導教員の専門性とを勘案して、後期課程生の能動的な参画のもとで、その研究に対する専門的な指導を行っていく(知識・技能)。そのなかで、後期課程生は、「哲学および哲学史特殊研究」の学びと併せて、原典の読解と思索を深化させていく(思考力・判断力・表現力)。
  • 「哲学総合演習」では、研究の領域の専門性にかかわらず、後期課程生と指導教員の全員が集まり、後期課程生の発表を聞きながら、それぞれの関心を背景に討論を展開する。「哲学総合演習」への参加を通じて、後期課程生は、主体的な研究の重要性を自覚しながら、多様なものの見方を知り他の考え方をみずからの研究の糧としていくという協動的な学びに従事していく(主体性・多様性・協働性)。
  • 後期課程では、近年、とくに問題になっている研究倫理にも注視している。「哲学および哲学史特殊研究」で研究倫理の意義を説く。そこに留まらず、後期課程生の研究を指導する「演習」でも、研究倫理の遵守に関して、いっそう具体的な指示が与えられる。一同が会する「哲学総合演習」も研究倫理に関する統一的な教育の場として活用する(主体性・多様性・協働性)。
  • こうした高度な専門性を有する指導のもとで、高度知識社会のなかで問うべき根本的な課題を論理的な思索と包括的な判断とによって発信できるようになる(思考力・判断力・表現力)。
  • 後期課程の教育課程には「論文」として博士論文の制作を配置している。博士論文の提出がなければ、博士(哲学)の学位を取得できないことは、言うまでもない。博士論文の内容に関しては、とくに、古典研究の概念的、解釈的な理解力、高度に専門的な知識の応用的局面、研究成果の学際的な意義を問う。

英文学・英語学専攻

<人材養成目的>
英文学・英語学専攻博士課程(後期)は、同志社英学校以来の伝統と現代のグローバリズムに基づき、前期課程において習得した英米文学と英語学・英語教育、およびこれらの関連分野における知識をさらに専門的に深め、鋭い分析・論理的批判能力と高度な英語運用能力を備えた人物の養成を目的としている。グローバル社会に通用する専門的知識、極めて高度な実践的英語運用能力、学術的および学際的思考能力・判断力を身につけ、将来、国内外の高等教育機関において研究・教育に深く携われ、国内外の学術会議や学術雑誌などに学術成果を発表し、自立した研究者・教育者として活躍できる人物を養成することを目的とする。

英文学・英語学専攻(後期課程)博士(英文学)

<ディプロマ・ポリシー>
下記の資質・能力を備えた学生に博士(英文学)の学位を授与する。

  • 英米および英語圏の文学とこれらの関連分野において、独創的かつ深い学術的知見に基づき、個別分野に対する理解を深め、極めて高い専門性を確立することができる(知識・技能)。
  • 専門分野において客観的に調査する技能を備え、グローバル社会において必要不可欠な極めて高度な英語運用能力を習得し、それを国内外の学術機関や学会において有効に活用できる(知識・技能)。
  • グローバル社会において、文学やそれに関連する分野の専門的かつ精緻な分析を通じて、独創的かつ国際的課題を積極的に発見し、学術的考察を重ね、適切な解決方法や理論を判断できる(思考力・判断力・表現力)。
  • 課題解決方法や理論を、国内外における学術会議において、精緻な英語表現により、論理的に提示し、国内外の学術雑誌などに論文を発表できる(思考力・判断力・表現力)。
  • グローバル社会において、文学や文化の多様性を尊重し理解を深め、さらに学術的に諸問題に対して主体的に取り組み、国内外の研究者との協調により解決することができる(主体性・多様性・協働性)。

<カリキュラム・ポリシー>
ディプロマ・ポリシーでの資質・能力を備えるために、下記のカリキュラムを設ける。

カリキュラム編成・運営方針
  • 英米文学の領域において、博士課程(前期)で習得した専門的知識をさらに深め、専門性が高い英語運用能力を携え、博士論文を執筆・提出し、高等教育機関で自立した研究者・教育者として活躍できる人物を養成するため、高度な専門知識と研究能力を養う英米文学特殊研究と研究成果を活用できる能力を養う演習、および英文学総合特殊演習から構成されるカリキュラムを設置する。主指導および副指導からなる2人の教員による指導のもと、英米文学特殊研究を6単位以上、演習を6単位以上、さらに英文学総合特殊演習を4単位以上、合計16単位以上を習得しなくてはならない。

  • 各科目群で養成する学力
  • 研究指導科目である英米文学特殊演習では、主指導の教員から博士論文作成のための個別指導を受け、論文作成に必要な専門性が高い知識を携え、客観的かつ正確に調査を行う技術を養い、論文を論理的に構築して英文論文を完成させる高度な英語表現能力を習得する。また、コース指導科目の演習では、主指導だけでなく、副指導の教員などの科目(2単位以上)も履修することで、広く深い学識を育む(知識・技能)。
  • 英米文学特殊研究と演習を通じて、専門領域のテキストと学術論文を精読し、それに基づいた議論を構築し、参考文献として必要な学術論文を選択し、論文作成を通じて、思考能力・判断能力・表現能力を養う。その成果として、博士論文を完成させる(思考力・判断力・表現力)。
  • 英米文学特殊研究と演習において、指導教員との意見交換の中で、主体的に博士論文に通じる研究に取り組むとともに、討論の中で多様性を受け入れ、より独創的かつ学術的に高度な議論を構築する。英文学総合特殊演習では、学会での個人研究発表に準じた形態で発表と質疑応答により指導をおこなう。個人発表においては主体的に論文作成に取り組み、専門の全教員と前期課程学生が参加する討論を通じ、他者との意見交換により多様性を受容し、さらに分析能力を磨くとともに、研究者としての素養を育む(主体性・多様性・協働性)。

英文学・英語学専攻(後期課程)博士(英語学)

<ディプロマ・ポリシー>
下記の資質・能力を備えた学生に博士(英語学)の学位を授与する。

  • 英語学・英語教育とこれらの関連分野において、独創的かつ深い学術的知見に基づき、個別分野に対する理解を深め、極めて高い専門性を確立することができる(知識・技能)。
  • 専門分野において客観的に調査する技能を備え、グローバル社会において必要不可欠な極めて高度な英語運用能力を習得し、それを国内外の学術機関や学会において有効に活用できる(知識・技能)。
  • グローバル社会において、英語学や英語教育及びそれに関連する分野の専門的かつ精緻な分析を通じて、独創的かつ国際的課題を積極的に発見し、学術的考察を重ね、適切な解決方法や理論を判断できる(思考力・判断力・表現力)。
  • 課題解決方法や理論を、国内外における学術会議において、精緻な英語表現により、論理的に提示し、国内外の学術雑誌などに論文を発表できる(思考力・判断力・表現力)。
  • グローバル社会において、言語の多様性を尊重し理解を深め、さらに学術的に諸問題に対して主体的に取り組み、国内外の研究者との協調により解決することができる(主体性・多様性・協働性)。

<カリキュラム・ポリシー>
ディプロマ・ポリシーでの資質・能力を備えるために、下記のカリキュラムを設ける。

カリキュラム編成・運営方針
  • 英語学・英語教育の領域において、博士課程(前期)で習得した専門的知識をさらに深め、専門性が高い英語運用能力を携え、博士論文を執筆・提出し、高等教育機関で自立した研究者・教育者として活躍できる人物を養成するため、高度な専門知識と研究能力を養う英語学特殊研究と研究成果を活用できる能力を養う演習、および英語学総合特殊演習から構成されるカリキュラムを設置する。主指導および副指導からなる2人の教員による指導のもと、英語学特殊研究を6単位以上、演習を6単位以上、さらに英語学総合特殊演習を4単位以上、合計16単位以上を習得しなくてはならない。

  • 各科目群で養成する学力
  • 研究指導科目である英語学特殊演習では、主指導の教員から博士論文作成のための個別指導を受け、論文作成に必要な専門性が高い知識を携え、客観的かつ正確に調査を行う技術を養い、論文を論理的に構築して英文論文を完成させる高度な英語表現能力を習得する。また、コース指導科目の演習では、主指導だけでなく、副指導の教員などの科目(2単位以)も履修することで、広く深い学識を育む(知識・技能)。
  • 英語学特殊研究と演習を通じて、専門領域のテキストと学術論文を精読し、それに基づいた議論を構築し、参考文献として必要な学術論文を選択し、論文作成を通じて、思考能力・判断能力・表現能力を養う。その成果として、博士論文を完成させる(思考力・判断力・表現力)。
  • 英語学殊研究と演習において、指導教員との意見交換の中で、主体的に博士論文に通じる研究に取り組むとともに、討論の中で多様性を受け入れ、より独創的かつ学術的に高度な議論を構築する。英語学総合特殊演習では、学会での個人研究発表に準じた形態で発表と質疑応答により指導をおこなう。個人発表においては主体的に論文作成に取り組み、専門の全教員と前期課程学生が参加する討論を通じ、他者との意見交換により多様性を受容し、さらに分析能力を磨くとともに、研究者としての素養を育む(主体性・多様性・協働性)。

文化史学専攻

<人材養成目的>
文化史学専攻博士課程(後期)は、過去における人間活動のあらゆる領域における事象を対象として、幅広い史料の徹底した分析と精緻な解釈に立脚したオリジナルな歴史像を構築できる能力を身につけて、歴史学の領域において自立した研究者として、あるいは関連する高度専門的な職業において自立的に活躍し、歴史学研究の進展に寄与する人物を養成することを目的とする。

<ディプロマ・ポリシー>
下記の資質・能力を備えた学生に博士(文化史学)の学位を授与する。

  • 歴史学の領域において自立した研究者として、あるいは関連する高度専門的な職業において自立的に活躍できるように、高度な歴史研究を遂行するのに必要な、当該関連分野に関する広くかつ深い知識、および多様な史料を分析して解釈できる能力を有する(知識・技能)。
  • 独創的な発想と柔軟かつ緻密な思考を土台にして展開される高度な研究を遂行し、過去の世界に関する人類の認識の進展に寄与しうる有意義な歴史の見方を構想して提示できる能力を有する(思考力・判断力・表現力)。
  • 重要でありながらも未開拓であった歴史上の課題を主体的かつ先駆的に発見して解明し、多様な観点を尊重する広い視野をもって、人類全体の調和に資する歴史認識の深化に貢献する姿勢をとれる(主体性・多様性・協働性)。

<カリキュラム・ポリシー>
ディプロマ・ポリシーでの資質・能力を備えるために、下記のカリキュラムを設ける。

カリキュラム編成・運用方針
  • 歴史学の領域において自立した研究者として、あるいは関連する高度専門的な職業において自立的に活躍できるような人材を養成するために、個人の研究分野に関する高度な知識を養う特殊研究と、得た知識を批判的に分析して再構築し表現する力を養う演習、総合演習によって構成されるカリキュラムを設置する。

  • 各科目群で養成する学力
  • 特殊研究は、指導教員のもとで、高度な歴史研究を遂行するのに必要な、当該関連分野に関する広くかつ深い知識を学ぶことを到達目標とし、1科目以上を履修する(知識・技能)。
  • 演習は、設定された課題について多様な史料の解析にもとづいた創造的な構想能力を養うことを到達目標とし、Ⅰ・Ⅱ各4単位以上を履修する。総合演習は、学生と担当教員の全員の出席のもとで、学生が研究発表を行い、高度な専門的歴史研究にふさわしい論理構成や表現能力の錬磨を行うとともに、出席者間での討議を通じて高度な批判的思考力を培うことを到達目標とし、AⅠ・AⅡまたはBⅠ・BⅡから各2単位以上を履修する(思考力・判断力・表現力)。
  • 博士論文は、主体的に課題を発見し、多様な史料の独創的な分析にもとづいて、人類にとって意義あるオリジナルな歴史像を構築し提示することを到達目標とする。また国内外の学会や研究会等での研究発表を自主的に行うことを、博士論文提出の前提条件としている(主体性・多様性・協働性)。

国文学専攻

<人材養成目的>
国文学専攻博士課程(後期)は、古代・中世・近世・近現代の日本文学及び日本語について、作品の実証的研究や理論的研究、国際的視野に基づく比較研究、芸能・演劇等の隣接諸領域を視野に入れた研究、京都という地理的環境を生かした研究などをとおして、日本文化について豊かな専門的知識や知的洞察力を身につけて、大学をはじめとする高度な研究・教育機関において十分な活躍をしうる人物を養成することを目的とする。

<ディプロマ・ポリシー>
下記の資質・能力を備えた学生に博士(国文学)の学位を授与する。

  • 日本文学・日本語に関する課題の解決方法について、文献の探索や読解のための専門知識や技能を備え、高度な学術研究の立場を深く理解できる(知識・技能)。
  • 日本文学・日本語に関する課題について、高度な学術研究の立場から問題点を探究する知的洞察力を身につけ、課題解決のための学術会議において意見を表明できる(思考力・判断力・表現力)。
  • 日本文学・日本語に関する課題を高度な学術研究の立場から主体的に解決するために、他者と広く意見を交わし、多様な視点を養い、協働的に研究できる(主体性・多様性・協働性)。

<カリキュラム・ポリシー>
ディプロマ・ポリシーでの資質・能力を備えるために、下記のカリキュラムを設ける。

カリキュラム編成・運用方針
  • 日本文学・日本語に関する課題を専門知識や知的洞察力を駆使しながら高度な学術研究の立場から解決し表現できる人物を育成するために、自身の研究テーマに係る高度な専門知識・技能・判断力を養う特殊研究および研究に必要な幅広く高度な能力と資質を養う演習Ⅰ・演習Ⅱ・総合演習によって構成されるカリキュラムを設置する。

  • 各科目群で養成する学力
  • 特殊研究は、自身が取り上げた課題を解決するために必要な日本文学・日本語に関する専門的知識・技能や思考力を駆使した高度な学術研究の立場を深く理解することを到達目標とし、1科目以上を履修する(知識・技能、思考力・判断力・表現力)。
  • 演習Ⅰ・演習Ⅱは、専門的な判断力や表現力を駆使し、日本文学・日本語の専門領域およびその関連領域に関する高度な学術研究を推進することを到達目標とし、それぞれ6単位以上を履修する(思考力・判断力・表現力)。
  • 総合演習は、在籍学生および教員の全員と相互批判しながら各自の研究を主体的・協働的に進展させ、多様な視点を養うことを到達目標とし、4単位以上を履修する(思考力・判断力・表現力、主体性・多様性・協働性)。
  • 最後に博士論文において、専門的な知識・技能や思考力・表現力を駆使し、日本文学・日本語についての高度な学術研究に貢献する成果をまとめる(知識・技能、思考力・判断力・表現力)。
  • なお、広く社会的な評価を得るために、学会で口頭発表および論文発表をすることを奨励する(主体性・多様性・協働性)。

美学芸術学専攻

<人材養成目的>
美学芸術学専攻博士課程(後期)は、美学・芸術学・芸術史(美術史)について、西洋・東洋(日本)の美や芸術について、理論と専門的知識とを相互補完的に学ぶことによって、精深な学識、高度な研究能力、柔軟な思考力、鋭敏な分析力、並びに豊かな表現力を身につけて、美術館・博物館、大学をはじめとする研究機関で研究者として活躍しうる人物を養成することを目的とする。

<ディプロマ・ポリシー>
下記の資質・能力を備えた学生に博士(芸術学)の学位を授与する。

  • 西洋・東洋(日本)の美学、芸術学、芸術史についての高度な専門的知識を身につけるとともに、多様な理論的思考方法を深く学ぶことができる(知識・技能)。
  • 多くの情報の中から重要な問題を見出すとともに、多様な視点から柔軟かつ論理的な分析を通じて的確な推論を下し、その成果を平易かつ明晰に表現する高度な研究能力を身につけることができる(思考力・判断力・表現力)。
  • 芸術諸分野の多様な問題意識や方法論を他の研究者と共有し、自己の主体的な研究に生かすとともに、相互補完的に研鑽できる(主体性・多様性・協働性)。

<カリキュラム・ポリシー>
ディプロマ・ポリシーでの資質・能力を備えるために、下記のカリキュラムを設ける。

カリキュラム編成・運用方針
  • 美術館・博物館、大学をはじめとする研究機関で研究者として活躍しうる人物を養成するため、特殊研究、特殊演習、総合特殊演習から構成されるカリキュラムを設置する。

  • 各科目群で養成する学力
  • 研究指導科目である特殊研究では、博士論文作成のための高度な研究能力を養う。この特殊研究のうち一つを履修しなければならない(知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体性・多様性)。
  • コース指導科目である特殊演習Ⅰ・Ⅱでは、美や芸術についての高度な専門的知識を身につけるとともに、多様な理論的思考方法を主体的に深く学び、高度な研究能力を身につける。Ⅰ・Ⅱそれぞれから各6単位以上を履修しなければならない(知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体性・多様性)。
  • コース指導科目である総合特殊演習では、芸術諸分野の多様な問題意識や方法論を他の研究者と共有し、自己の主体的な研究に生かすとともに、相互補完的に研鑽する。この特殊総合演習から4単位以上を履修しなければならない(知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体性・多様性・協働性)。
  • 博士論文において、身につけた知識・技能・思考力・判断力・表現力を駆使し、高度な研究成果をまとめる(知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体性・多様性)。