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お知らせ

【哲学講演会】カント――進歩について――

2024年10月8日 更新

ソフィー・メラー(Junior Prof. Dr. Sofie Møller)先生(ケルン大学)を講師にお招きして、哲学講演会を以下のとおり開催します。

講演題目  カント――進歩について――
講  師  ソフィー・メラー氏(ケルン大学)
日  時 2024年10月24日(木)18時30分~20時00分 
開催方法  Zoomオンラインミーティング
主  催 同志社大学文学部哲学科
使用言語 英語
参加方法 10月23日(水)までに、Formsにアクセスのうえ要事前申込(参加無料)
https://forms.office.com/r/2R8EUmZ31h
ご登録いただいた方には、24日(木)正午頃にZoomの情報をお送りいたします。
講演内容

カントによる進歩についての説明は、最高の政治的善を実現することに向かう着実な運動としてしばしば誤って描述される。しかし、退歩はわれわれの理想を実現するという点で政治的進歩についてのカント的説明への信頼を放棄する理由になるのだろうか。この問いに答えるために、われわれはカントによる『永遠平和のために』での永遠平和の保障についての説明と『諸学部の争い』での歴史的兆候への言及の間の関係性を考察すべきである。これらのテクストは、どのようにカントによる進歩についての説明が進歩についての実質的な説明の内部での見かけ上の退歩の契機に直面することをわれわれに許し、政治的理想の実現がどのようなものかについての確固たる概念を提供するのかを示している。進歩についてのこの非線形的説明は、見かけ上の退歩という状況のなかで政治的変化を促進するように行為主体を動機づけることを助けるだろう。

講師紹介 

ソフィー・メラー準教授(Junior Prof. Dr. Sofie Møller)

現在ケルン大学(Universität zu Köln)のカントとドイツ観念論の準教授である。

コペンハーゲン大学で哲学を学び、2017年にフィレンツェの欧州大学院(European University Institute)で博士号を取得。2017年から2023年までフランクフルト大学(Goethe Universität Frankfurt)で博士研究員を務め、2023年から現職。

研究分野はカント哲学、カントにおける隠喩論と言語、倫理学と法哲学

詳細については以下を参照。

https://www.sofiemoller.com/

 

主要業績として1冊の単著、1冊の編著、カントを中心とする論文等を多数執筆している。

単著

Kant’s Tribunal of Reason. Legal Metaphor and Normativity in the Critique of Pure Reason (Cambridge: Cambridge University Press, February 2020, paperback edition, 2021).

編著

Kant on Freedom and Human Nature, edited with Luigi Filieri (London: Routledge Press, 2024).

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