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Web学生記者日記

2016年度

「充実した学生ライフとは」

 湿度が高くじめじめとした暑さを感じる今日この頃、Web学生記者として初めての記事作成に取り組んでいます。3回生ともなると中間考査や中間レポートが格段に少なくなり、6月というのはまだ比較的ゆったりと過ごすことができるなぁと感じます。そんな中、私は、美術館に行ったり趣味に没頭したりと充実した日々を送っています。学生ライフというと、「サークルやバイトに明け暮れて充実させるもの」というイメージが入学前の私にはありました。同じように思っていた方もいるかもしれません。しかし私はサークルに所属していません。バイトも短期でやりたいときにやるだけです。ではなぜ私はこんなにものんびりとしていて充実した学生ライフを送ることができているのでしょうか?
 サークルやバイトをしていないことで多くの「自由時間」が発生します。もちろん文献講読などの授業の予習や、ゼミでの発表の準備など、「自由時間」のなかでも「やらなければならないこと」はします。しかしここで述べたいのは「やりたいこと」です。趣味などの「今自分が興味を持っていること」です。実は冒頭で触れた美術館へ行くという趣味は、文学部美学芸術学科に入ってから始めたものなのです。美学芸術学実地演習という他学部・他学科の学生は受講できない特殊な講義で、いくつかの美術館を訪れたことがきっかけでした。訪れて楽しむだけでなく、その後にレポートを作成するため、真面目に鑑賞しなければなりませんでした。そのときじっくり作品を鑑賞したことで、知らなかった世界を知ったと言えば少し大げさかもしれませんが、なんだか心をがっちり掴まれたような感覚になったのです。それ以来、実地演習を履修し終えても「ひとり実地演習」と称して月に一度は美術館に出かけています。京都は美術館が多いので、面白そうな展覧会を自分で厳選して訪れるのが楽しいです。定期券内で行けるのも嬉しいですしね。
 以上長々と述べてきましたが、言いたいことは、「授業に触発されて新たな自分を見つけることができる」ということです。サークルなどに時間を費やすことなく真面目に授業に取り組むことで、趣味を開拓し、充実した学生ライフにつながることがあるのです。文学部、特に美学芸術学科は「何をしているのかわからない」と言われることも少なくありません。しかし、このように、授業が自らの生活に劇的に影響を与えることもあります。これからも真面目に授業に励んで新たな自分を発見していきたいと思います。

(美学芸術学科: 坂田奈々)

レポートは「楽」?

 テストやレポートがたくさん課される時期がやってきました。文学部は総じてレポート課題が多いと言われていますし、実際にそのように感じます。テストかレポートか、どちらが好きかと学生にアンケートを取ったらどのような結果になるのでしょう。個人的にはレポートのほうが自分のペースでじっくり取り組めるので好きですが…と考えるだけではなく、調べてみました。あるサイトによると、7割の学生がレポートのほうが「楽だ」と考えるそうです。私は多数派でした!暗記が苦手な人が比較的多いということですかね。しかし、そのサイトで見た「レポートは出すだけで単位が取れそう」という理由が気になりました。出すまでが大変なのですよ…。
 出すまでが大変、というのは私が最近感じていることです。1回生のころは提出期限よりかなり早く提出するのが常だったのですが、最近になるとギリギリまでかかってしまいます。なぜでしょうか。私なりに考えてみました。まずは、単純に字数が増えたことが挙げられます。レポートの内容が濃くなっているのでこれは仕方がないことです。次に、レポート課題が抽象的になってきたことです。例えば「ルネサンスについて論じてください」などといった、「ルネサンス」以外の語句が与えられていないことが多くなってきました。どこからどこまで論じればよいのか悩みます。最後に、これが一番の要因だと私は思うのですが、自分でハードルを上げていることです。より高い完成度を求めるようになったのです。より面白い問いを立て、より根拠のはっきりとした論にしたいとこだわるからです。様々な文献にあたって、展開を考えて…本当に大変な作業ですよね。出すだけで単位が取れると考えられているかもしれませんが、出すまでが長くつらいということを主張します。
 私なりに分析した通り、学年が上がるにつれて字数が増え、テーマが学生に委ねられるようになり、精度を上げたくなって大変なレポートですが、暗記が苦手で本番に弱い私にとってテストよりも数段向いていると思います。誤字・脱字や参考文献の表記など、気を付けなければならないことがたくさんありますが、文学部には卒業論文という大きな課題が課されていますし、レポートをきちんと書き上げて提出することは、就職にも役立つことがあると思います。レポートと上手く付き合うことができるなら、それ以上の強みはないですね。


(STUDENTS LAB「学生はテストとレポートどちらを好む?企業の人事もチェックしておきたい学生の授業事情とは」http://lab.oceanize.co.jp/report-which (2016年7月9日アクセス)を参考にしました。)

(美学芸術学科: 坂田奈々)

英語を学んで日本語を考える

 秋学期が始まってしばらく経ち、授業に慣れてきました。気候も涼しくなってきたので大学に行く前に近くを散歩してみたり、鴨川で物思いにふけったり、同志社礼拝堂でオルガンの音色を聴いたりと、実に落ち着いた秋を過ごしている筆者です。

 今回は、ある授業を受けて感じたことをお話しします。
 それは英語で書かれた文章を日本語に訳し、内容を理解する授業なのですが、米国出身の先生ということもあり、私がこれまでに受けた同類の授業とは異なります。仏像を専門領域とされる先生は、日本語を堪能に話されますが、正しい日本語訳を指定し解説することはありません。私たち学生が日本語訳を発表します。同じ箇所を数人が発表するので、訳し方や言葉の選択の違いが出てくることが多々あります。私たちは全く気にしないような違いであっても、先生は敏感に反応されます。
 例えば“defy”という単語を「~をものともしない」と訳した人がいたら、先生は「私は『~をしのぐ』と訳したのですがこれはおかしいですか?」とお聞きになるのです。多少のニュアンスの違いがあるかもしれませんが、私は「どちらでも合っている」と思いました。
 このようなことがしばしばあるのですが、私が一番考え込んでしまったのは“art”の訳です。学生は皆、何のためらいもなく「芸術」と訳したのに対し、先生は「美術」と訳していたのです。そこで先生はこうおっしゃいます。

 「『芸術』と『美術』はどう違うのでしょうか?」

 (うーん…。)
 皆が悩ましそうに考え込んでしまいました。その2語を明確に区別しようと試みたことがなかったからです。その場ではある学生が「『芸術』は行為そのものを含み、『美術』は作品自体のみを指すのではないでしょうか」と意見しましたが、「あくまでも個人の見解ですが」と付け加えていました。実際に辞書を引いても“art”にはどちらも載っていますし、どちらに訳しても間違いにはならないかもしれません。文章の流れやニュアンスで私たちが無意識に使い分けている言葉でも、先生は厳密に理解されようとしているのだと実感しました。

 英語を学んでいるつもりが、日本語を見つめなおして考えているのです。外国語を学ぶことは日本語と向き合うことにもなるということを発見したのでした。

(美学芸術学科: 坂田奈々)

ゼミの自由さから生まれた気持ちの余裕

 最近は寒さが厳しく、信号待ちで立ち止まっている時間に身震いしている自分に驚きました。紅葉シーズンには写真を撮りに様々なお寺や神社に行ったのですが、その余韻に浸る暇もなく、早いもので12月も後半です。就職活動を本格的に意識する時期になっています。大学では連日セミナーや説明会が開催されており、私も授業の合間に参加しています。
 
 先日行われた就職ガイダンスで隣に座っていた女子学生2人組は、「〇〇会社にインターンシップに行っている」とか「もう証明写真がないから撮りに行かなくちゃ」などといったことを話していました。

 (なんて意識の高い学生なこと!)

 インターンシップに行こうと考えたことがなく、エントリーシートの練習すらしたことがない私は、そう思いました。しかしそのガイダンスにて、講師の方が「もうインターンシップなどでエントリーシートを書いたことがある人がほとんどだと思いますが…」と言ったとき、ショックを受けたのです。

 (もしかして、私の意識が低いだけなのでは…?)

 不安になりそうなところですが、ショックを受けたとはいえ、意外にも大して気にしていない私がいたのです。カルチャーショックのようなもので、「そういう人もいるよね」と異なっていることを素直に受け入れたのです。

 なぜかというと、このようなカルチャーショック的体験は他学部を含むゼミ同士の間でも起こっており、すでに「ウチはウチ、ヨソはヨソ」という感覚が根付いていたからだと思います。他学部では、ゼミの人数が30人いたり、学生が自ら所属したいゼミを希望したりするらしいですが、文学部美学芸術学科では、基本的には研究したいテーマをもとに学生がそれぞれのゼミに振り分けられ、人数は10人弱です。さらに美学芸術学科内のゼミでも、それぞれに個性があふれています。研究テーマはもちろんのこと、課外活動を積極的に行うところ、学生同士の議論を促すところなど実に様々です。私が所属しているゼミの雰囲気は、一言で表すなら「自由」です。普段のゼミでは教室で学生が発表し、先生が意見をくださったりおすすめの文献を提案してくださったりします。ほぼそれだけに終始し、学生同士の交流は乏しいほうかもしれません。以前ゼミ総動員で学会のスタッフアルバイトをしたときは、そんな普段交流の少ない学生が協力し合い、休憩時間には談笑していました。食事会をしたときも、よそよそしい感じは全くありません。それなのに、普段は大して会話もしなければ、連絡先も知らないのです。

 しかし寂しいとは思いません。この「自由」さが好きなのです。
 他のゼミの活発な活動も「すごいな」とは思っても「うらやましい」とは思わない。無理に人に合わせなくてもいい。このゼミにいるからこそ就活でも気持ちの余裕があるのです。以上のような経験から、就活も研究も正解はないということに気づき、自分に合った雰囲気の中で気張らずに学生生活を送ることができています。

(美学芸術学科: 坂田奈々)


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