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Web学生記者日記

2015年度

「文系」のキャンパス、「理系」のキャンパス

 夏も近づき、近頃は京都特有の蒸し暑さが感じられます。京都の夏は蒸し暑かったり、冬は寒かったりと少し変だ、と近隣の他府県から通学する友人は言います。かつて都があった頃も、京都はそのような気候だったのだろうかと想像を膨らませます。
 同志社大学今出川キャンパスは御所の北側に位置し、京都という地に存在しています。昔のまま京都が残っているわけではなく何度も京都の街は変化していますが、京都という空間で大学生活を送ることができるのは、大変特別なことではないかと思っています。

 先ほど今出川キャンパスと言いましたが、同志社大学には京田辺キャンパスもあります。かつては京田辺キャンパスで学んでいた文、法、経済、商の4学部の1、2年生が、2013年から今出川キャンパスで学ぶことになりました。僕が同志社大学に入学したのは、まさに2013年でした。家から遠い京田辺キャンパスまで通学する必要がないことに大変喜んでいました。この移転によって、一人暮らしをする学生はおそらく京都市内に住むようになりました。そのため、学生は気軽に神社仏閣を訪れることができるようになったり、歩き回ることで京都を空間的に捉えやすくなりました。
 しかし、大学生活を送るなかで最近よく考えることがあります。今出川キャンパスには「理系」の学生がいないと。もちろん、今出川キャンパスにおける講義にも数学や生物学といった「理系」の学問は存在していますが、学生はいません。僕は「理系」の学生と同じ空間で話す機会が欲しいのです。それは友人であるのなら、さらに良いと思っています。というのも、目の付け所の違いだったり、考え方の違いを日常生活のなかで知りたいからです。学術的なことなら、同志社にいらっしゃる素晴らしい教授や講師の方に質問できますし、本を読むこともできます。しかし、日常生活のなかで、ふとした時に、様々な学部に所属している学生がそれぞれの違った視点で物事を捉えることができたら、どれほど面白いでしょうか。

 今回は便宜上「理系」と一括りにしましたが、要するに、大学生活3年目に入り、異なる視点を持つ学生が今出川キャンパスという同じ空間で大学生活を送れたら、とても面白いのではないかと考えるようになったということです。「理系」の学生も文学部の学生と話すと新しい発見があるかもしれませんよ。

(文化史学科:中村 輝)
                             

文学部学生交流スペース@徳照館

文学部学生交流スペース @徳照館

 本日は徳照館の一階にある「文学部学生交流スペース」についてのお話です!その前に「徳照館とは何ぞや!?」という方に向けて、大学ホームページより徳照館の説明を引用しておきます。

文学部・文学研究科の研究室がある建物で、1982年12月に竣工しました。館名は、現在の神学館の位置にあった同名建物の名称を受け継いでいます。徳照館の名は、海老名弾正第8代同志社総長が命名しており、「徳照館の徳照の二字は徳星照臨の四字より徳照の二字を抜き取りたるものである。徳星とは三黄星の集合するをいふ。支那古代の天文学者は此徳星の集合を占って五百里内に賢人聚ることあらんといった。因て人才養成の目的に合するを以て徳星照臨を略して徳照館と命名した訳である。」と残されています。

 他学部の学生にとって関係がないからか、徳照館がどこにあるのか知らない学生が多いみたいです。少し寂しい感じがしますので、宣伝の意味を含めて・・・図書館と明徳館の間の道を南側へ進んだところにありますよ!ということを伝えておきますね。

 さて、本題に移りましょう。文学部に所属する学生たちは、空きコマやお昼休みの時間帯にこのスペースを利用しています。その目的は学習や休憩など様々です。この交流スペースには5台のコンピュータと印刷機があり、学生は自由に利用することができます。また、話し合いや共同作業に適した大きな四角い机や丸い机、そして仕切りのある一人用の勉強机がありますから、プレゼンだってできちゃうのです!文学部には5つの学科、すなわち、英文学科・哲学科・美学芸術学科・文化史学科・国文学科があります。それぞれが学んだことを共有し合うのにぴったりなスペースだと思いませんか?
 僕の場合、空きコマには講義の予習復習やレポートなどの課題を行うために、また友人たちと話をするためにこのスペースを使用しています。飲み物を飲めることが最も魅力的ですよね。勉強中に喉が乾くとかなり辛いですから、飲み物は必要ですね。例えば、図書館では飲食禁止ですし、ラーニングコモンズでは飲食可能な場所は限られています。ラーニングコモンズは何と言っても人の往来が激しくて集中が切れてしまいやすいように感じます。僕は、徳照館のこのスペースがとても気に入っているんです。空きコマに訪れると必ずと言っていいほどに、学科の友人がここにいるんですよね。ここを訪れることで安心できるということもあるのかもしれません。時間帯によって少し騒がしい時もあります。人によるでしょうが、騒がしさに関して僕は特に気になる程でもないです。試験前の時期は賑やかになっていますよ。あなたも活用してみてはいかがでしょう!

(文化史学科:中村 輝)
徳照館
徳照館入口
文学部学生交流スペース入口
文学部学生交流スペース

「読書の秋」

 みなさん、こんにちは。季節はすっかり秋ですね。秋といえば、「読書の秋」「食欲の秋」「芸術の秋」「スポーツの秋」のような「◯◯の秋」シリーズが思い出されるのではないでしょうか。また、高校は文化祭がある季節でしょうか。部活動では全国高校ラグビーフットボール大会予選もあります。またまた、近頃は商業的理由からかHalloweenが流行っているようで、仮装をして歩いている人なんかも見かけますね。僕は小さい頃に通っていた英会話教室で仮装パーティーを体験していたことがあるので、仮装をしている人を見ると、その頃のことをなんだか懐かしいなと思い出します。他にも、同志社の場合、11月のおよそ一ヶ月間はEVE期間ですね。こう並べてみると、秋はイベントが盛りだくさんですね。
 2014年2月26日の日本経済新聞は、「大学生の4割が読書時間ゼロ 大学生協連調査」と題した記事を掲載しました 。「大学生の4割が読書時間ゼロ」ということで、日頃から読んでいる人は読んでいるんです。全く読まない人が増えたということですね。では、この全く読書をしない人たちをどうすれば楽しい読書の世界に引き込めるのでしょうか。
 以前、僕は読書が大嫌いでした。どうしてもじっとしていられなくて。すぐに他のことを考えてしまったり、歌を歌ってしまったり(もちろん家の中です)。仮に「静かに読書をしましょう」という時間が学校の中に設られたら、大げさに言えば、それは地獄そのものと感じたでしょう。ところが、今は読書が楽しいんですよね。どうしてでしょうか。読書に楽しさがあると感じ始めたのは、大学1年生の秋、ちょうど今頃です。その秋までの読書は楽しくありませんでした。講義の予復習のために、あるいは、レポートを書くために本を読んでいましたが、「コノ本ナニイッテルノ?」「面白くないなあ」と思いながらも義務感でこなしていました。でも、その本が面白くなかったわけではないのです。面白くない原因は、僕の頭が読書に慣れていなく、またさらに知識も圧倒的に足りていないせいでした。自分の実力からあまりに離れすぎていると面白くなく感じてしまう経験は誰でもあるでしょう。これまでになかった「気持ち悪い」音楽を聴くとき、その音楽を面白くないと感じることがあります。僕にとって読書は、まさにそれでした。でも、実はそれ、食わず嫌いなんです。苦しい期間を乗り越えた先に待っているのは、楽しさかもしれません。何十回、何百回とその新奇な音楽を聴くうちに、徐々にそれを理解し、カオスで気持ち悪い状態から抜け出し、むしろ大好きになったりするように、読書にも前提となる知識が必要だったのです。一度、その楽しさを知ると、次は難しくても挑戦しようという気になります。読書は、僕の視野の狭さを教えてくれます。もっと早くから読書しとけばよかったなと思いますが、タイミングは人それぞれなのかもしれません。こういうことは自分で気づくしかないのかもしれません。他人にどうこう言われても動かないばかりか、むしろ「絶対に読まない!」と逆効果をもたらすことになるのかもしれません。でも、大学生が喫茶店とかカフェとか公園のベンチで読書しないと、なんだか「大学生らしくないでしょ?」 「喫茶店で珈琲を飲みながら読書なんて小説かよ」みたいなツッコミがありそうですが、「典型的な」大学生を体現することで、大学生としての自覚が持てるのではないでしょうか(自己正当化)。いろんな大学生がいていいんですけどね。むしろその方がいいと思います。
 最後に、全く読書をしていなかった人も、この「読書の秋」に読み始めてはいかがでしょうか。

「大学生の4割が読書時間ゼロ 大学生協連調査」『日本経済新聞』、2014年2月26日、http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2603X_W4A220C1CC1000/(アクセス:2015年10月22日)。

(文化史学科:中村 輝)

思考体力

 皆さんこんにちは。今回は私が大学で興味を持った話をお伝えします。受験を目前に控えたあなたも、勉強の休憩にぜひご一読下さい。
 「大学とは一体何をするための場所なのか。僕は思考体力をつける場だと思っている。」
ゼミの話し合いの中、先生はそう話すと、続けて、「社会に出て、特に重要になっていく力は考えて行動できる力。だからこそ、今は思考体力をつけてほしい。」と言われました。大学時代を通して身に付けるべき「思考体力」。これは一体何なのか。「思考体力」を説明しながら「思考力」との違い、何故これが重要なのか、この「思考体力」と文学部は関係あるのかを順に説明します。
 まず、「思考体力」について説明します。東京大学教授、西成活裕によると、「思考体力」は六つの力、「自己駆動力」、「多段思考力」、「疑い力」、「大局力」、「場合分け力」、「ジャンプ力」で構成されています。この六つの力を要約すると、「思考体力」は、自ら、物事を多角的に捉え、考え続けるための力を指します。次に、「思考力」との違いを見ていきます。教育出版事業に関わる新学社によると、「思考力」は「頭の中で物事に関係をつける力」と説明されています。例えば、大学生活でレポートを書く場面があります。納得いく文章を、一回考えただけで書き上げることが出来る人は多くありません。どんなに頭の良い人でも、何度も文章に目を通し、推敲を重ねることでようやく、「コレだっ!」とペンを走らせることが出来ます。この工程で、「思考力」は『書きたい内容を関連付け、レポートのアイデアを出すこと』に、「思考体力」は『何度も文章に目を通し、推敲を重ねる』に反映されています。つまり、「思考体力」は自発的な思考の持続力を意味し、「思考力」は物事に関係を付け、考える力を指します。
 では何故、「思考体力」が重要なのでしょうか。近年、大卒の三年以内の離職率は約三割を超えています。「思っていた仕事のイメージと違った」「職場の人間関係」など、理由は様々ありますが、上記に挙げた「会社のイメージと実際の姿」による原因は、事前に調査し、自分にその会社が本当に適しているかをあらかじめ調査することで、少なく出来ます。そのためには、会社を探す際に一社だけを見て、「これでいいや」と考えることを放棄することなく、「いやもっと調べてみよう。他にもっと自分に合っている職場があるかもしれない」と、「思考体力」を発揮し、考え続け、様々な可能性を模索する必要があります。さらにこの力は、就職活動時だけでなく、就職後や日々の生活でも同様に、自発的な思考の持続を促し、自分が様々な行動を起こすきっかけとなります。このように「思考体力」は、自発的に考え続けることが、行動や思考の選択肢を広げる点から大切な力だと言えます。
 これまで「思考体力」とその重要性を説明してきました。最後に「思考体力」と文学部の関わりについて私の意見を述べていきます。皆さんは文学部にどのようなイメージをお持ちでしょうか。本を読む?他学部などと違い、将来会社などで役立てそうな専門性が少なそう?この二つは実際に私や私の友人達が持っていたイメージですが、私はこの「思考体力」を考えた時、文学部はこの力を特に鍛えることが出来る学部ではないかと思うようになりました。私の所属する文学部英文学科では日々の授業で、本や映画の内容を考察し、レポートを書くということが多々あります。したがって、本のセリフや登場人物の設定で作者は何を表現しているのかを考え続ける機会に文学部は恵まれています。このように、授業の一環で作品の考察を繰り返すことで、考え続けることが当たり前になり、「思考体力」が自然に身に付くことが「思考体力」と文学部の関係性だと言えるでしょう。
 さて、今回は、「思考体力」、そしてその力と関わりのある文学部の一部を紹介しました。持ち前の思考力を生かすも殺すも思考体力次第。あなたも文学部で大切な考える持続力「思考体力」を磨いていきませんか。
(英文学科:蟹江祐太朗)

西成活裕『東大人気教授が教える 思考体力を鍛える』、東京:あさ出版、2011年。
「思考力 ―― 思考力とは ――」、『思考力とは―新学社』、新学社、Web.(2016年1月9日閲覧)。

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