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概要・特色

文化史とは何でしょうか?恐らく多くの諸君は、「文化史って何?」、と問われると、高校の教科書で取り扱われているような思想・宗教や芸術・文芸などの歴史を思い浮かべることと思います。
でも、パルテノンの神殿や東大寺の大仏、あるいは雪舟の水墨画やモーツァルトの音楽だけが文化なのでしょうか? 私たちはそうは考えません。それらの文化遺産はもちろんのこと、もっと広く人間が思考し、行動し、さらに活動して生み出したすべてのものを文化と考えるのです。
つまり私たちの文化史学は、対象を芸術や文芸などに狭く限定せず、人間活動の所産すべてを文化としてとらえ、様々な領域を相互かつ有機的につながりのあるものとして研究しようとしている、非常に幅広い歴史学をめざしているのです。同時に文化史学には、いわゆる歴史学の対象が、いずれかと言えば人間の政治的・経済的活動に限定されてきた傾向に対する、一種の反省や批判の意図もこめられています。
だからこそ、古墳の副葬品を通して当時の社会関係や外交の実体を調べ、宣教師の手紙を素材に戦国時代の日本の動向を探り、明治時代の女性の日記を通して生活の環境や意識を研究したり、あるいはポンペイ遺跡の出土品や壁画を通して古代ローマ人の食生活を調べ、魔女裁判の記録から中世ヨーロッパの女性観を探り、ハリウッド映画を通してアメリカ人の戦争観を論じる…といった、実に多彩なテーマの研究成果を、あなた方の先輩は卒業論文や修士論文にまとめてきたのです。
もちろん「過去」の探究は、少なくとも現状ではタイムマシンに乗って……というような手軽さは望めません。探究のための訓練がそれなりに必要なゆえんですが、これだけ交通手段が発達した現代においては、「過去への旅」こそ最後の「秘境」ではないでしょうか。さあ、あなたも「過去」にタイムスリップしてみませんか。
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